皆様、こんにちは😊
皆様は、「eシール」をご存知ですか?
今日はこの「eシール」についてお話ししたいと思います。
eシール(Electronic Seal)とは、会社や団体が発行する電子文書が本物であることを証明するためのものです。
電子署名と似ていますが、電子署名は個人に紐づいているのに対し、eシールは組織に紐づいているのがポイントです。
昔は、紙の文書には印鑑や封蝋(ふうろう)を使って、その文書が本物であることを証明してきました。
そして今回のように現代のデジタル社会で、その役割を果たすのがeシールなのです。
たとえば、請求書や資格証明書、電化製品の保証書、IoTデバイスから出てくるデータなどにeシールをつけることで、そのデータがちゃんとしたものであることが保証できます。
また、eシールはPKIという技術を使っています。
eシールをつけるためには「電子証明書」というものが必要で、その証明書には会社や団体の名前や住所などの情報が含まれています。
eシールは、組織が持っている秘密の鍵を使ってデジタル署名をすることで、文書の発行元を特定し、改ざんされていないかを確認できる仕組みです。
商取引の証票などでは、会社の厳しい管理のもとで発行されるため、その信頼性が高まります。
このeシールが信頼できるものかどうかを確認するためには、電子証明書を発行するサービスが信頼できるものである必要があります。
日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)は、このようなサービスを審査して、その信頼性を公表しています。
さらに、総務省は2024年度中に、国がeシールに関する認定制度を始める予定です。
この制度がスタートすると、eシールの市場がどのように変わるか注目ですね。
行政の申請書類には国が認定した電子証明書のeシール、請求書には民間の第三者認証のeシール、といった使い分けが進むかもしれません。
このようにeシールは、デジタル社会で組織の正当性を証明するための重要な技術です。
データの改ざんを防ぎ、発行元を証明するのに役立ちます。
今後の法整備や市場の変化によって、もっと広く使われるようになるかもしれないですね💡